悩みから抜け出せない人の特徴
つい最近まで悩み多き知り合いの相談に乗っていました。
この方は昔お世話になった人だったので鑑定料を特にもらうことはなく、数年間悩みに耳を傾けてきました。
時には参考になりそうな本を紹介すると「貸してほしい」とのことだったので、郵送で送ったりと少しでも楽になってもらいたくて寄り添おうとしていました。
その本は少し経って戻ってきたのですが、その人から特に感想や役立ったという話がなかったので合わなかったのかなとそれほど気にはしていませんでした。
占いをしていることを彼女に話すと占ってほしいことのことだったので、少し時間をもらってから再度連絡を取りました。
私も占い師のはしくれなのでその人の持って生まれた宿命や課題などを説明してこれからの行動指針、行動を起こすのによい時などを提案したのですが、そんなことはさておき彼女は自分の置かれている境遇がいかに不幸で惨めかを延々と語ります。
私が不幸なのはあの人のせい、あんなこともされたこんなこともされたと言いますが彼女は実際その人に依存して生きており、その依存心を振り返ることもありません。
彼女がいつも言うのは「あの人が変わってくれないだろうか…」という言葉でした。
残念ながら人が人を変えるのは不可能に近いですし、何もすることなく周囲の状況が自分に都合よく変わるのなら誰も苦労はしないはずです。
数年間こんなやりとりが続きました。
人はみずから不幸になる選択をしている時がある
この人は生まれつき不幸な境遇だったとか何かハンデがあったというわけではなく、自分の選択の連続で今の境遇にたどり着いている人なのです。
行動したり自分を変えようとしないことによって、幸せになることではなく不幸になることを自分に許可してしまっている状態にあります。
つまり自分自身の考え方や行動を変え、自立した生き方を意識するだけでいくらでも好転する人なのです。
いくらお世話になった人とはいえ、長年続くと私ももはやお不動様のようにならざるを得ませんでした。
「今の境遇があるのは、残念ながらあなたが好きで選んできたことです。今の不幸に居心地のよさを感じているからこそ行動を起こさず出来ない言い訳ばかりを探していませんか?」
きつい言い方になってしまったと思うのですが、今の私には精一杯でした。
占い師に出来ることは行動する人の背中を押してあげるだけ
人はもともと変化を恐れ嫌う生き物です。
私個人の意見としては、その変化を受け入れ勇気を出して行動することが修行の一つとして課せられていると考えています。
彼女の場合、自分が語る不幸な境遇から自分の意思で抜け出すことが変化なのですが、それを恐れていては同じところをずっとさまようだけの人生です。
悩んでいる時は誰かを頼ったりしばらく休んだりしてもよいと思うし、それがむしろ大切だと感じます。
ですが、そこにどっぷり住み着いていては心や魂が沈んでいくだけではないでしょうか…
同じところをずっとさまよう方が鑑定に来てリピーターだったとしたら、占い師のみなさんはどんな風に対応されるでしょうか…
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